コロナ禍の高校生活、見ている親も辛い

友人の子供が高校3年生で、毎年9月初旬に文化祭が予定されているのですが、このコロナ禍第7波で開催できるかどうか議論中らしい。

今の高校3年生は、2020年3月に中学校の卒業式、4月に高校の入学式を保護者数制限の中でかろうじて行っている。本来なら晴れやかな気持ちで先輩の作る花道を通り、部活動の勧誘の波に揉まれるはずが、マスクをつけて不安な気持ちのままだった。地域によっては入学式ができなかったところもあると聞く。そして緊急事態宣言でクラスメンバーもわからないままで高校生活がスタートした。それでも部活動に参加し、感染対策をしながら試合やコンクールに臨んだり合宿に参加したり、それなりに学校生活を楽しんで来た。親世代から見るとかわいそうだと思えることも、子どもらには子どもらにしか味わえない高校生活をたくましく楽しんで来た。最近は感染者数が下火になっていたので、子どもたちは今年こそは本来の文化祭ができると期待していただろうし、親だって今年こそは学校の中に入って一緒に楽しみたいと思っていたに違いない。

学校行事の主人公はもちろん子どもたちだけど、親にとっても我が子をちょっと俯瞰して見られる機会であり、成長を味わえるご褒美のようなものだ。だって、産んだ瞬間から授乳と排泄の世話に始まり、トイレトレーニングやイヤイヤ期を乗り越え、なぜなぜ期の質問にも根気よく答えてやり、ちょっと遠くで心配しながら見守ったりして無事に育ててきたんだものね。そんな我が子の頑張る姿、楽しむ姿を見れるのだから、これはもう親にとってはご褒美以外のなにものでもない。それに普段はほとんど関われない子たちともコミュニケーションをとって一緒に楽しませてもらえたり、自分の高校生の頃を思い出したり、そのエネルギーの中にいるだけでとにかく元気になれるものね。家に帰ればまた我が子と感想を話し合える共通の思い出になるし、親だって楽しみなのだ。

感染者数が毎週のように記録更新されているので、この議論が結論づけられるのはもう少し先になりそうだけど、どうぞ少しでも早く下火になってくれますように。せめて子どもたちには何か思い出を作る1日にしてやれますように。

しょっぱなから全然ゆるりとしてないタイトルになってしまった)